私の聴いてる音楽まとめ

好きな音楽の話をしてます

Misty/George Shearing

こんにちは。

 

最近、私がジャズにハマったキッカケは何だったか、振り返ってみました。物凄い川上の話をするとSteve LacyやFlying Lotusの曲なんですが、「ジャズ」というジャンル内で初めて好きになった曲はChick Coreaの"Spain"でした。確かギターの練習をしていた時、とある個人のサイトで"Spain"を使ってリズムの取り方を解説していたのが知るキッカケだったと思います。(結局ギターは上手くなりませんでした!)ただその後、何故かジャズを掘らず。。"Spain"自体はめちゃくちゃリピートしていたので本当に何故なのか分からないです。

そこから約半年後、深夜3時くらいだったか普段全く聞かないラジオを付けていた時、ジャズを紹介する番組が流れてきました。かかっていたのはDinah Shoreの"The Man I Love"やMel Tormèの"A Foggy Day"でしたね。ピアノのリックに魅力を感じ、ジャズを掘ろうとなったんだと思います。ただスウィングやブルースなどに近い演奏はあまり良さが分からず。ビバップやクールジャズは最初から気に入ってたと思います。

 

そんな感じで掘っていたので当然発見し好きになったのが、今回のテーマであるGeorge Shearingであり、彼の"Misty"でした。

シアリングはクールジャズの第一人者であり、ビバップやボサノバの演奏も残しています。「バードランドの子守唄」の作曲家としても有名です。

「ジャズスタンダード」の概念もよくわかっていなかった当時の私ですが、彼の演奏の印象派音楽のような世界に魅力を感じ、のめりこんでいきました。

 

詳しい出会いは覚えてないんですが、Spotifyの発見記録用のプレイリストを見るとエヴァンスの"Emily"やキース・ジャレットの"Something To Remember You By"なんかの後に聴き出したようです。当時、文京区に住んでいたのですが深夜に白山通りを一直線に歩きながらシアリングのソロ作品やルガンスキードビュッシー作品をよく聴いていた記憶があります。生意気ですよね。

 

ジャズについて語ろうとするのは危険行為だとは思うんですが、シアリングの魅力は上でも言ったように印象派音楽のような世界観にあると思っています。ぼやけた音の中に浮かんでいるメロディや、静と動の反射、スケールの使い方から感じられる緊張と緩和などが、すごく自然的・風景的で目の前に画が浮かんできます。

そもそも彼の"I Cover the Waterfront"を聴けば、印象派作品から大きな影響を受けていることに疑う余地はないんですが、それをしっかりスタンダードの中に落とし込んでいる所が凄いですよね。

"Misty"の他、印象派的だなと感じるのは"Laura"、"Out Of This World"、"A Tune For Humming"、"Moonlight in Vermont"などです。ペンタのキラキラがあると分かりやすくそう聴こえるんですかね。中でも私は特に"Moonlight in Vermont"が好きで、昔、羊と鋼の森を読んでいた時には1曲リピートでBGMにしていました。あの少し冷えた温度の中にある美しさみたいな雰囲気と合っています。

 

シアリングの影響で最近Marian McPartlandも聴くようになりました。彼女はシアリングとピアノ・デュオをやっていて中でも"Just Friends"がお気に入りです。

 

 

あんまり彼についての思い出を書ききれてないような気もしますが、今回はこの辺にしておこうと思います。

もう時期みんみん蝉が鳴き出す季節になりそうなので、そろそろ森は生きているについて書こうかなと思ってます。

ではまた。