私の聴いてる音楽まとめ

好きな音楽の話をしてます

人生を変える言葉/トリプルファイヤー

みなさんこんにちは。アサケミです。

 

今回はバンド音楽について書こうと思います。

私、高校から大学2年生くらいまではバンド音楽しか聴いていませんでした。

中学生の頃はミスチルが好きだったんですが、高校に入りナンバーガールやきのこ帝国などの爆音系オルタナを聴き始めました。その後はシューゲイザーやドリームポップ、サイケみたいなサウンドの音楽を好んで聴いていた記憶があります。

 

そんなバンドキッズだった自分ですが、立って1~2時間集中してるってのが苦手なのでライブに行ったことはほとんどないです。一度フジロックに行ったことがあるのですが、あり得ないくらい疲れました。楽しかったんですけどもう行きたくないです。

ワンマンライブでいうと覚えている限り2回しか行ったことがないです。そのうちの1つがSuiseiNoboAz、そしてもう一つが今回のテーマであるトリプルファイヤーです。(この二つのバント早稲田の同じ軽音サークル出身というすごい偶然!)

 

スケッチスイッチの記事の時に書きましたが、私の好きな歌詞は「魂に銀河雪崩れてく」とか、英語のもので言うと"I get misty, the morment you're near"みたいな詩的で美しい表現がされているものが好きです。(曖昧ですが...)

ただトリプルファイヤーは生活的というか人生観みたいなものを歌っていると思いますが全体的に好きです。というのも言葉選びや伝え方が物凄く自分に効いてしまうので...

 

そんな中でも最近良く聴いているのが今回のテーマである「人生を変える言葉」です。簡単に言うと「特定の人間を深く刺しに来る天頂バス」です。

 

「大衆に向けたくだらないエンターテイメントですら人とはちょっと違う角度から見ている俺はゴミの中にも大事なものを見つける力がある」

「俺はまだ若く帳消しにできる」

とか....

「最近のバラエティのレベル低いな」って批判しながらも、その時間を何かに充てることなくだらだら見ていたり、大学で「今日だけ講義休もう」と言って結局最後まで出ず、落単させてきた人たちには是非聴いてください。

 

そもそもその一言だけで「人生が変わる」なんてことあるんですかね。人生における分水嶺はあると思います。ただその分水嶺もそれまでの土台ありきではないでしょうか。

個人的な例で恐縮ですが、私の音楽の趣味の変遷における大きな境目がSteve Lacyの"C U Girl"です。初めてこの曲を聴いたときこんなカッコいい音楽があったのかと体が震えました。ただこの曲を震えるほどカッコいいと感じたのは、それまでに触れてきた音楽の土台があったからではないでしょうか。

昔聴いて何も感じなかった曲を今聴いたら凄い良く感じたって経験、多くの人が持っていると思います。それはその期間に自分の意識していないところで経験を積み上げてきたからでしょう。

(そういう意味では人生は常に変わってるとも言えますが..)

 

とにかく私が言いたいのは

人生は自分の気づいていないところで常に少しずつ変わっていて一定のラインに達したとき、はじめて今まで積み上げてきたことに気づくことができるのではないか

ってことです。

ギターとかもピアノもある日突然ここのフレーズ弾けるようになった!ってのありますけどあれも同じですよね。

(皆んなそのラインを決壊させた言葉や音楽のことを、人生を変えたと形容しているんですかね?)

 

自分は自分が美しいと感じる音楽的要素が好きなので、こう考えていると今までの私のすべてを肯定できる気持ちになれます。

胡散臭いセミナーの言葉みたいになってしまいましたが、人生という大きすぎる対象を変えたいのであれば、変わっているかどうか分からなくても地道に続けるしかないでしょう。

 

 

今回テーマには一応「人生を変える言葉」を持ってきましたが、ほかの曲もめちゃくちゃ効きます。

「じじいの同窓会」、「漁師の手」、「サクセス」とか。(「サクセス」の「もし俺が俺を自由に操れるとしたら」って歌詞、シニカルすぎますよね。吉田さん、本当に俯瞰して物事を見られる方です。)

「音楽において歌詞はどうでもいい」と言ってる友人がいるんですが、唯一「歌詞で聴くバンド」がトリプルファイヤーだと言ってました。

 

 

 

話が逸れますが同じアルバム「FIRE」の中に「銀行に行った日」っていう曲ありますが、私にとっての銀行は美容室です。

美容室って定期的に必ず行かなければならない場所ですけど、自分の見た目にそこまで気を遣ってない私みたいな人からするとただただ面倒。しかも今の家に引っ越してくる前は近くの美容室に波長の合うスタイリストさんが居たんですが、引っ越してからは中々そういう方と巡り会えず色んな美容室を転々としています。。

美容室で髪切って貰ってる時間も別に好きではないですが、それよりも探してる時間が圧倒的に嫌いです。テキトーに選ぶと損するのは100%自分だけど、何か身になってるかと言われると本当に何にもなってない気がします。「ケータイのゲーム」やってる時間の方が価値あると思う。

 

あとボーカル吉田さんのエッセイ、「持ってこなかった男」めちゃくちゃ面白いです。

前半は超俯瞰・青春みたいなお話で笑えますけど、後半は音楽の世界でもがくことの苦しさ、才能という自分にどうすることも出来ない「トラック」に対する無力感をこれでもかというくらい感じさせるお話となっています。文章がうまいのもあると思いますが虚脱感や無気力が伝播してきて、普通に泣きながら読んでました。かなり苦しい一冊ですがおすすめです。

 

今回はここらへんで。

演奏に関して殆ど触れませんでしたが比較的新し目のアルバムはファンクっぽい曲調で、初期のロック調のものよりも個人的には好みです。「鋭いアドバイス」とか「諦めない人」とか音源になってない良い曲もあるのでYouTubeに上がってるライブ映像も見て欲しいですね。

公式曰く

「ソリッドなビートに等身大の歌詞をのせていてかっこいい。人気がある。メンバーはみな性格が良く、友達が多い。」

だそうです。

 

ではまたー。