私の聴いてる音楽まとめ

好きな音楽の話をしてます

Blossom/Porter Robinson

こんにちは。

また春がやってきましたね!

子供のころからこの季節の風景がとても好きでした。冬の寂しい印象を与えていた街路樹がまた葉を付け、近所の河川敷には花が咲き、街全体に色がついていくのに、子供ながらに情緒を感じていたんだと思います。

ただ高校3年生の3月はとっっっても嫌な気持ちになっていました。ずっと大学のことを「人生の最後の期間」みたいにとらえていて、入学してしまったら、もうあとがないとをずっと感じていたからかもしれません。(保守的な性格なので、新学期が苦手だったというのもありますが)

 

ということで今回は草木の芽吹くこの季節に聴きたい、ポーターロビンソンのBlossomについて書きます。

 

この曲はギターと2つのボーカル、と、ホワイトノイズからなるシンプルな弾き語りの曲です。(ギターは打ち込みですが)

最近忙しくてあんまり行けてないですが私は登山も割と好きでソロで登ることも多いんですが、ひとり、景色を見ながら休憩している時間にはこういう弾き語りの曲をよく聴きます。

レモンツイッグスのBeautiful、青葉市子の月の丘、君島大空の光暈など。山でそういう曲を聴いていると視覚も聴覚も穏やか〜になって、普段の生活のことを忘れることができます。私の大好きな時間の過ごし方のひとつです。

 

Blossomは構成も非常にシンプルです。...シンプルというか味変こそありますがマジでずっと繰り返しです。

でもこれでいんですよね〜。ポーターの一番人気の曲(ですよね?)であるShelterもそうなんですが、曲時間の半分以上が同じパートの繰り返しで、でもそれで心から好きだと思えているので。

...話逸れるんですがShelterってPV版と音源で最後のコーラス前のイントロパートの回しの数違うじゃないですか。

私あのフィルから2回し目が始まる感じが好きなので、PV版の構成の方が好みなんですよ。なので音源の方聴くといつも「もう一回、もう一回...」てなっちゃいます。PVだと凛が記憶を巡らす物語の一番感動的な部分なので、余計にそういう気持ちになるってのはあると思いますが。

 

Blossomの構成がシンプルで良いという話に戻ります!

ま、超・超・当たり前の事実ですけど音楽は複雑であれば優れているってわけではありません。

私は曲を作っていてどうしても良くならないとき、「最強のリハモ!」みたいなことを試しがちなんですがそれがハマることって殆どないです。(笑)

もちろん色々試すことはとても重要で、それがハマらないという事実を確認したことも、ゴールに向かうために必要な一歩だとは思うんですけどね。複雑にすればいいってもんでもないし、勿論ただシンプルであれば良いというわけでもなく、音楽作れる人って本当にすごいですよね。

 

Blossomの歌詞はポーターの恋人であるリカに向けて書かれたもので、端的にいうとラブソングです。YouTubeのコメントでは「リカ→梨花Blossom」だと考察されてました。「君の幸せを思い描く」とか「僕が死んだら君の場所を取っておこう」とか、かなり親愛的な歌詞になってますね。

 

皆さん、今までの人生で一度でも、自分以外の人の幸せを心から想ったという経験ってあるでしょうか。

この曲を聴くと私の今までの人生では、ずっと自分のことばっかり考えていたな〜と少し恥ずかしくなります;人の幸せを心から願うなんてこと、今まで一度もありませんでした。

人に贈り物をするときも、それによって得られる関係値的なリターンとコストを無意識に比較している気がするし、

人の相談に乗る時だって、自分はこういう視点を持っている人間だと思われたい、みたいなことを考えながら回答している気がします。結局どこまでいっても自分本位なんですよね。

それは自分に余裕や自信がないとか、プライドや自己肯定感みたいな自我の部分が影響しているんだと思います。

「自分を愛さなきゃ 他人も愛せない」って有名なベーシストが言ってました。

いつかは人の幸せを心から願って、人のためだけを想って行動出来たらいいなと感じます。それが自分にとっても幸せな状態だと信じています。

 

 

そういえば私、まともな電子音楽を聴くようになったのってわりかし最近なんです。多分2,3年くらい前からだったと思います。しかも5年くらい前までは本当にバンドサウンド(しかもほとんどオルタナ系)の音楽しか受け付けない耳をしていました。

今でもゴリゴリのハウスとかハピコアみたいなEDMはそこまで得意じゃないんですが、昔に比べてそういうジャンルへの偏見がなくなったのは、多分ポーターとNutureのおかげです。

 

まあポーターへの入り口を作ってくれたのはSewerslvtですし、Sewerslvtへの入り口を作ってくれたのは岩倉玲音さんなので全ての道は"lain"に通ずるんですけども。

 

あと最近ポーターの新曲がリリースされましたね。近々アルバムもリリースされるようなので楽しみにしています。今年は私の好きなミュージシャンの新譜が多くて嬉しいです。

が、時間と心の容量が圧倒的に足りてません。。楽しみにしていたコリアーのジェシー4もまだちゃんと聴けていないという有り様...。

エックスとかで「今週の良かった新譜まとめ」みたいな投稿している人たまに見ますけど、新しい音楽をたくさん摂取できる余裕、本当に羨ましいです。

どんなに好きなミュージシャンでも新しい曲聴くのってエネルギー使うので、アルバムを通しで聴くの本当に苦手なんですよね。まあ時間見つけてちゃんと聴いていきますね。

 

この記事、Nurture聴きながら書いてたんですけどGet Your Wishについても書きたいことあるなと思ったのでそのうち書きますね。

 

今回はこれで終わりです。

今更ですが2023年に観たキャラ萌えアニメで一番良かったのはヤマノススメの3期でした。なので最近はまた登山もぼちぼちやっていきたいなという気持ちになってます。

思い出じゃもったいないね。と言われているので、夏色プレゼントか地平線ストライド(と、倉上ひなたさん!)についてのブログは現在推敲中です!

それではまた〜

 

↓私のエックスです↓大体音楽とアニメについて、なんか色々言ってます!

(最近はセーブするように心掛けていますが、たまに批判とかただの悪口も言ってます...。ごめんね;;)

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サクセス/トリプルファイヤー

こんにちは。

 

毎年、年末年始は私生活が忙しいため、このブログもかなり久しぶりとなってしまいました。最近は音楽制作に結構まじめに取り組んでいるので、去年ほど投稿できないかもしれないなと思います...。

でも忘れてるわけではないです!下書きは何個も溜まっているので時間見つけて形にできたものから投稿していくよ〜。

 

 

今回は何か目標がある人はみな聴くべし、トリプルファイヤーの「サクセス」について書こうと思います。

エックスにあふれるくだらない投稿を見ていたり、インスタでどうでもいい知り合いのストーリーを流し見しているときにふとこの曲を思い出すと、さっとスマホの電源を落とせるので何か目標を持っている人には本当におすすめです。摂らなくてもその存在を知っているだけで効果のあるクスリです。ちなみに「ダニングクルーガー曲線」もその存在を知っているだけで客観的になれるコスパのいい知識だと思います。

 

まずは聴いてみてください。

この曲、2024年3月時点でちゃんとした音源になっていないのでライブ映像を2つ貼り付けておきます。

(ちなみについ先日(2024年頭)、トリプルファイヤーの新譜の情報がありました。前作から6,7年経ってるわけなのでとっっっても楽しみです!サクセスはまだ音源になってないと言いましたが多分このアルバムで収録されると思います!!)

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起業で大成したいとか大物YouTuberになりたいみたいな大きな夢には才能の壁もあるため、こうすれば良いって言える細かな道筋を示すことはできないと思いますが、「サクセス」の訴える内容はもっと小さな日々の行動に対する意識の持ち方の話です。

 

ケータイのゲームやってる時間とか、松本人志のゴシップを追いかけてる時間とか、どう考えても私の人生において無駄です。...すごい厳密に言うと100パーセント時間の無駄ではないんでしょうけど、目標がある人間はもっとそこに関係あることに時間使おうよということです。

有名な大学に入りたい人、痩せて可愛くなりたい人が何をするべきなのか。サクセスするために「今」必要なことは勉強や運動に向き合うことです。「サクセス」はそういうことを伝えていると思います。

 

上で貼ったスタジオライブ版の「サクセス」の中に出てくる

誰も俺を止められない

この歌詞、本当に好きです。「俺」ですら「俺」の愚行を止められない。でも「俺」にしか「俺」の炎を消すことは出来ないんです。

 

 

頭のどこかに「サクセス」を飼っている私でも、ソファに寝っ転がってインスタのリール?やエックスの意味のない投稿を見ている完全に意味のない時間があるんです。なにか頑張ったあとにこういう意味のない時間を過ごすことは寧ろ大事だとは思うんですが、1日中意味のないことをしちゃうの、今でもたまにあります。

ただ昔よりはかなり減ってきました。というよりそういう1日を過ごしたときの罪悪感をものすごく感じるようになってきたので、いやな気持にならないためにも仕方なくやっているという感じですけども。。

無駄な1日が減ってきたこと、間違いなく「サクセス」がその一助になってくれてます。

 

 

 

youtu.be

話はトリプルファイヤーから逸れますが、この「なんもしてない日に地球に謝る奴」。投稿時は笑って観てただけでしたけど、まじめに考えてみるとこれもサクセスの伝えるマインドと同じだなって思います。なんもしてない日って社会にとっても地球にとってもそうなんですけど、自分にとってもマイナスでしかないです。もちろん普段マイナスを補えるだけのプラスを生み出している人間なら話は違うんですけどね。

そう考えるとサラリーマンは強いと思います。会社に行っているだけで生きている理由が担保されていて、それだけでその日「うんこをする権利」が得られるんですよね。週5日間も働いているし、月給制なので休日にだらだら過ごす権利もあります。サラリーマンって辛い辛いって言われますけど、社会で最もリスクが低く、特殊な能力が必要とされない稼ぎ方・生き方なんですよね。

まあでもこれは、「最期まで生きる」ことを目標にしているという前提なので別の目標がある人間にとっては通じない理論です。

 

というか夢を追いかけている人に対して「現実を見ろ」という言葉を投げるシーンをよく見る気がしますが、大きな目標に向かってがむしゃらに走ることこそが「現実を見る」行為だと思うんです。

高い壁に挑戦し続けることは、自分の能力や才能の限界、壁を越えた先で活躍する一流たちの考え方や見ている世界を覗く唯一の方法だからです。「夢」と「現実」が対義語という扱いを受けているためにこういう言い回しが出てくるんだと思いますが、「夢」を「目標」に置き換えてみれば何にも変なことではないでしょう。

私は子供の頃に漠然と抱えていた音楽で大成するという目標に真剣になれず、そこから逃げてしまった人間なので、その道を本気で走っている人は誰であろうと尊敬してます。だから流行っているバンドを「頭ごなしに」否定しているような批評を見ると、つつきたくなっちゃうんですよね。正解のない世界で色んな方向にがむしゃらに走り続けるのって多分相当苦しい...。

トリプルファイヤーの名前を使ったブログで、関係ない意見表明をしてしまってすみませんでした。ただ私はこういう意見を持っている人間なのでボーカル吉田さんの著書「持ってこなかった男」には本当に感動しました。おすすめです!あとブチ抜く吉田というYouTubeチャンネルもずっと変な空気が流れてて最高です。私が投稿された動画を全て網羅している唯一のチャンネルです。

 

 

トリプルファイヤーについて考えているといつも「熱い話」みたいな感じになっちゃいますね...。現実でも深夜に友達と人生観みたいな話をしてると結構熱くなっちゃうことがあるんですけど、次の日絶対後悔するんですよね。でもここはネットなのでその心配はないです。

 

今回はここら辺にします!

次は書こう書こうと思いつつずっと放置しているTOKYOPILLの記事を形にしたいと思います^^;

 

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卒業ですね (Sewerslvt Remix)/AZALEA

こんにちは。

 

早いものでSewerslvtの最後のアルバム、"we had good times together, don't forget that"のリリース、そして活動休止から約2年が経とうとしています。なんか時間の流れが早すぎて信じられないです。3,4か月前だったと思いますがバンドキャンプやインスタでリミックスの宣伝をしており、生存が確認されました。バンドキャンプでの通知をメールでお知らせするよう設定してるんですが、通知欄に"New message from Sewerslvt"という件名のメールを見たときは心臓が飛び出るかと思いましたね。

 

そんなうれしいニュースもあったので今回はSewerslvtが残したリミックスの中で多分一番聴いているであろう、AZALEAの「卒業ですね」について書きます。

 

そもそもオリジナル版であるAZALEAですが、アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」内に登場するミニユニットだそうです。私、基本的にはアニメ音楽で気に入った曲があったり、サンプリング・リミックスされていたらしっかり作品を見ようとは思ってるんですが、「ラブライブ!」はシリーズが長く続いてるのがネックで観れてないです(「アイカツ!」なども...)。でも中須かすみちゃんは結構かわいいと思います。

なのでこの「卒業ですね」が作中でどのような使われ方をしているのかなどあまり知らないんですが、曲の良さだけで聴いちゃってます。が、逆に言うと曲の良さは半端じゃないです。

open.spotify.com

最初、卒業を冠する曲でこんなに暗い曲調にするんだっていう意外性がありました。「卒業(斉藤由貴)」とか「木綿のハンカチーフ」、学校で歌うような卒業ソングも含め、基本的に明るめなイメージがあるので、それに引っ張られていたんだと思います。

Bmajなんで基本的に爽やかなはずなんですが、コードが4-3の繰り返しなんでかなり切なく感じられます。ただサビはしっかり王道系の進行で盛り上がりますし、2回し目のⅤに当ててるメロディが♭9なのですごくドラマチックでもあります。

歌詞は電波ソングでおなじみの畑亜貴さんなんですが、こういう雰囲気のものも書かれるんだってびっくりした記憶があります。尊敬ですね。

 

 

オリジナルはそんな感じですが、Sewerslvtのリミックスはオリジナルに更にヤミ属性をブーストした曲調になってます。

soundcloud.com

やっぱこの重く広がりのあるEDMベースはSewerslvtらしさの一つです。オリジナルの「卒業ですね」からさらに暗い世界観を創造できるってのがすごいです

 

あまりに暗くてずっしりした世界観(とおそらくこの不気味なアートワーク)のせいでヤフー知恵袋にこんな質問がありました。

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これが事実で本当にトラウマになったんだとしたら失礼なんですけど、ちょっとおもしろいです。投稿時期的にリリース直後なので、そこまで再生数無かったであろう時期にこの曲にたどり着いちゃってそうなってるってのが残酷ですね。

 

 

 

Sewerslvtはリミックスをかなり残していてダフトパンクの"Doin’ It Right"やポーターの"Get your Wish"、リミックスとは少し違うかもしれないですがシェルドン名義のものも含めるとフレネシ(マシンガール)などいい作品が数多くあります。でも個人的にはLOONAの"Hi High"がものすごい好きです。

Bパートのシンバルの暴れ方やフィルが熱すぎる。私はこのリミックスをきっかけにSewerslvtをまじめに聴くようになりました。最高ですね。

soundcloud.com

 

 

ミュージシャンの活動再開に対して皆さんどんなイメージを持っているのでしょうか。

19年のナンバーガール、20年の東京事変、そして去年のガリレオ。何回か「好きだったバンドの復活」を観てきました。ツイッターや周りの人々の反応を見ているとかなり盛り上がっていたように思えたんですが、私自身は最終的に「復活してくれてよかった」となった記憶がないです。復活の知らせが出るとやっぱりその瞬間は「うお!」ってなるんですけど、ふたを開けてみると新曲はあんまり聴かないし、そこまで熱量を持って追ってないんですよね。

これって好きだった当時と比べて聴くジャンルが変わったからとか客観的に見ても曲調が好みじゃないとかもあると思うんですが、結局、熱量を持って追っていたときの美化された思い出と比較して「何か違うな」ってなっちゃうからだと思います。「今はもう手に入らないあの日々」だからこそ美しく感じるわけです。ただ保守的な性格のせいって話もあります。自分の嫌いな部分です...。

 

Sewerslvtもいつか復活するときが来るんでしょうか。毎日のように"Sewer//Slvt"を聴いていたあの頃はもう既に美化されてます。それと比較して悲しくなっちゃうんだろうなと思うと、あまり復活はしないでほしいですね。名前を明かさずどこかで音楽活動とかしてるかも...と妄想して楽しむくらいが丁度いいです。

それぞれの未来選ぶでしょう・・・・・・もう会えなくなるのでしょう・・・・・・

でもどうか元気でいてください・・・・・・

 

Sewerslvtについては精神面から曲の音像まで結構影響を受けている気がしますので、また別の楽曲についても記事にしたいです。本当は"her"について書きたいんですけど、Sewerslvtの意思を尊重していきましょう。辛抱ですね。

 

 

この時期から年末にかけては私生活がかなりドタバタするので、なかなか更新できなくなると思いますが、ツイッターでくだらない動画を見ている時間をなくしてこっちに時間を割けるようにしますね。

 

 

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もどかしい世界の上で/牧野由依

こんにちは。

 

私の好きなアニメの一つに「NHKにようこそ!」があります。大学を中退し半引きこもりとなった主人公・佐藤と、その前に現れた謎の少女・岬を中心とした登場人物が、もがきながらもどうにか生きる道を探していく姿を描いた傑作です。

このアニメの存在を知ったのは高校生のときでしたが、当時はサブスクみたいなものが一般的でなく、レンタルでしか見れなかったので何となく後回しにしてました。でも高校生のときに見ていたら、良くも悪くも今とは少し違う自分になっていたと思います。

全人類に刺さるような物語ではないかと思いますが、刺さる人には深く刺さるような作品なので、私のような人(すごく端的に言うと暗い性格)にはぜひ観て頂きたいです。

 

今回はこのアニメのエンディングテーマとして使用されていた「もどかしい世界の上で」について書きます。アニメ2クール目のエンディングとして使用されており、岬ちゃんの声優を担当された牧野由依さんが歌っています。可愛らしくもどこか陰のある声で、声優さんの中でもかなり好きなほうです。

曲全体としては弱進行を取り入れつつもサビはラインクリシェの上にキャッチーなメロディが乗ってたり、Jpopとしてよくまとまってます。あとイントロのピアノが綺麗です。

 

でもやはりこの曲の一番の魅力は岬ちゃんの心境を綴ったように見えるその歌詞にあると思います。曲として綺麗で聴きやすいものになっているからこそ、歌詞がスッと入ってきてくれますね。

牧野さんがこの曲についてコメントを出しているのでぜひ見てください。(古い記事なのでいつか消えちゃうかもしれないです!)
blog.livedoor.jp

佐藤を救い出すと言っているけど、彼を救おうとすると同時に自分も救われたいと思っている。

コメントの中での上記部分が岬ちゃんの視点を端的に表している思います。

 

 

歌詞で一番好きな部分です。

君の嘆く姿は 笑顔へ続いてゆくんだよね? 信じてみたい

ここは「君」に問いかけるのと同時に、私がそうであって欲しいという願望に聞こえます。悲しい。

岬ちゃんのそれまでの人生には笑顔があまりにも少なかったので、こういう歌詞になってるんだと思います。全部「NHK」のせいにして自分を守って、這いつくばってでも生きていきましょう。痛みは社会が背負うべき業です。

 

牧野さん可愛い。

この曲のシングルCDのジャケットなんですが、初めて見た時から意味が分からなすぎて面白いです。水墨のオーラのような背景に祈祷師みたいな恰好をした牧野さんがお祈りをしています。岬ちゃんが宗教勧誘に来る様を模してるものかとも思いましたがおそらく違いますよね。何なんでしょう、このジャケットは(笑)知っている人がいたら教えてほしいな。

 

ライブでは牧野さんの弾き語り形式で披露しているようです。子供の頃からピアノを習っているということでお上手。昔は映画の劇中曲の演奏なんかもやっており、私の数少ない好きな映画のうちの一つである「リリイ・シュシュのすべて」の劇中で流れるドビュッシーは牧野さんが弾いています。全く関係ないと思っていた好きな作品2つにそんな架け橋があったなんてと、この事実を初めて知ったときは本当に運命かと思いましたよ!!

ベルガマスク組曲に関してはルガンスキーの演奏が好きなのであまり聴くことはないですが、「夢」に関しては牧野さんの演奏が好きだったりします。ドビュッシーについて書く機会があったら、また詳しくお話ししますね。

 

 

 

また「もどかしい世界の上で」をサンプリングしたブレイクコア、Goreshitの"NHK!?"も結構好きです。イントロ部分のみのサンプルとなっていますが、それだけでウルっと来てしまいますね(そもそもF♯M7っていうコードがあまりにも切ないという話も)。

youtu.be

この"NHK!?"を収録したアルバムのタイトル、"My Love Feels All Wrong."なんですが、この文章にはアニメキャラクターへの恋愛感情と、一般社会からみたときにその気持ちが"Wrong"であることの苦しみを表したタイトルだと思ってます。その経験がある人は少なくないと思いますが、結構しんどいですよね。どうしたって一方的な気持ちになっちゃいますし。しかも岬ちゃんは多くの人間がガチ恋したキャラクターだと考えると余計に切ないタイトルですね。。。

私自身も初恋が二次元のキャラクターだったのでこの辛さは痛いほどわかります。今でこそ二次元と三次元の分別がつくようになってガチ恋みたいなことはなくなりましたが、子供のころは周りでも結構そういう子多かった気がします。女の子だとゲーム三国志のキャラだったり、男の子だときらりん☆レボリューションのきらりちゃんが好きって言ってる子もいました。純愛ですよね。

 

 

音楽のブログと銘打っていますが今度「NHKにようこそ!」作品そのものについても書きたいなって思ってます。昔ツイッターか何かで、「中原岬の死に対する感覚は希薄だ」という批評を見たことがありましたので、全力で反論したいと思います。

 

今回はこの辺で~!

きたる8/26、ついにserial experiments lain25周年のポップアップストアが開かれますね。初日は休日なのもあって混みそうなので翌週の平日に行こうと考えてたんですが、灰羽連盟のレキとラッカのスウェットが絶対に欲しいので初日に行くことにしました。グッズとして買った洋服を着ることって殆どないんですが、レキがきれいすぎて普段から身に着けたいなって思ってるくらいです。季節的にもちょうどよさそうですし。

 

ではまた~◌°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°◌

 

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惡の華 - 作品にイメージする音楽たち

こんにちは。

 

先週アニメ「惡の華」を観ました。1話の終わりは本当にゾクゾクが止まらなかった...!ストーリー自体も良いなと思ったので、久しぶりに漫画というものを買い一気読みしました。綺麗にまとまりすぎてる気もしましたが、あのお話はこれで良かったと思います。作品の中での「山」の描かれ方や、海のシーンで仲村さんが放った「ふつうにんげん」というセリフに目頭が熱くなってしまいました。最後、あそこまで不安定だった仲村さんが笑顔で働いていた結末には、すごく救われましたね。

 

めちゃくちゃ思うことがあったので最初は作品自体について書いてたんですが、感想というより殆ど自分の考え方みたいな内容になってしまい、ネットで公開するにはあまりにも気持ち悪かったのでiPhoneのメモに移動しました。誰かに見てほしいという自己顕示欲もありますが、死ぬまでは見てほしくないという羞恥心がそれを上回りましたね。

ただこれだけは言いたいんですけど、「中学時代の仲村さんは統合失調症」という旨の考察を見たんですがそれは違くねって思います!

 

今回は「惡の華」を観て・読んで、この作品に近い世界観を持ってると感じた音楽をいくつかピックアップしたいと思います。あくまで個人の感想です。

 

1. バナナフィッシュの浜辺と黒い虹 with Aimer/Galileo Galilei

youtu.be

私はこの曲を聴いて自分が「空っぽ人間」だったことを認識していたので、惡の華を見て真っ先にこの曲が思い浮かびました。亜衣ちゃんは佐伯さんと再会しましたが、進学先の大学は地元だったんでしょか。一回東京出てみると、田舎の良さも分ったりするんですけどね。

この曲の2Aの歌詞、ガリレオの楽曲の中で一番好きな詞だったりします。

 

 

2. kininaru aitsu/死んだ僕の石川

youtu.be春日と仲村さんが教室を「クソムシの海」に沈めた日の帰り道、2人無言で手をつないで歩くシーンみたいな曲です。

夏休み、春日は佐伯さんに「仲村さんが好きだ」と言いましたが、あれってどういう意味だったんでしょうね。

 

 

3. スクールフィクション/きのこ帝国

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"Girl meets NUMBER GIRL"と悩んだんですけど、こっちにしました。「渦になる」は10代のぐちゃぐちゃな毎日を描いた良いアルバムです。イントロのハイハット?の音えぐいですよね。

 

 

4. LOWER POP HIGHER LTD./LOWPOPLTD.

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私がその音像の曲と青春を過ごしたからだと思うんですが、この曲の輪郭の削れた歪んだギターの音が思春期のどうしようもないフラストレーションを思い出させます。

「想い出なんていつかは消えてしまうんだよ」ってそう言ってくれたほうがよかった

私も高校生のころから本当にずっと考えてました。想い出があるから今が辛いんですよね。全部消えてなくなったら毎日何も考えなくていいのにな。

 

 

5. スカルボ(夜のガスパール)/ラヴェル

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スカルボ、仲村さんみたいだなって思ってたんですけど、よく考えるとオンディーヌは佐伯さんっぽいですよね。振られて狂って消えていくみたいな様が。

...というかやっぱりアニメの続編ってもう絶望的なんですかね。日笠さんの狂った演技見たかったな。

水三部作の中では以前アルゲリッチの「水の戯れ」について書きましたが、オンディーヌもかなり好きなので別で1個記事書きたいです(´-`*)

 

 

6. 花 (長谷川白紙 Remix)/ASA-CHANG&巡礼、長谷川白紙

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エンディングテーマだったんだからそりゃそうだ。このリミックスは美と破壊の調和が心地よくて今のところ原曲よりも好きです。

 

 

7. her/Sewerslvt

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泣かないで私。。。

 

 

 

以上です。あと森田童子の「僕たちの失敗」や、椎名林檎の「メロウ」なんかもその気を感じました。いずれの楽曲にも何か共通した精神性があるように思えますね。

 

 

やっぱり惡の華の感想はどこかにぶつけたいので、読んだことある友達見つけて全部話し合いたいですね。かなりいい作品でした。今後も今回みたいな感じで作品とイメージの近い音楽の記事も書いていこうかなって思います。今8/26のLainポップアップストアに向けて灰羽連盟を見直しているので、今度はそれについてとか書こうかなって思ってます。(レキとラッカのプリントシャツ絶対手に入れて見せるーーー!)

あと最近はてなブログからnoteに移管することを考えています。はてなブログに不満があるわけではないんですが、周りでブログ書いている人の99パーセントがnote使っていて、人口的にも多いのかなって思ったからです。

 

ではまたー

 

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こんいろ∞トキメキ!! ~着せたら脱がさない~/fripSide NAO project!

こんにちは。

 

毎日暑いですね。日差しも本当にキツくて日焼け止めが欠かせない私ですが、最近使う日焼け止めを変えました。新しいやつは前のものに比べてクリームの粘度が高く伸びが悪いんですが、ラメが入っているので太陽の下、近くで私を見るとキラキラに煌めいていますよ。

跳ねてきらめくあたしを もっと想像してほら☆

 

ということで今回はfripSide NAO project!の「こんいろ∞トキメキ!! ~着せたら脱がさない~」(長い)について書きます。

 

 

この曲、出会ったのはなんと小学生のときです。当時Youtubeが大好きでいろんな動画を見てました。キーボードクラッシャーとか、心の底から笑いたい人への動画とか好きでした(笑)

関連動画からいろんな動画を見漁っているうちに、「きしめん(True My Heart)」を経由しエロゲのデモムービーゾーンに入っていったんです。エッチでアングラなもの見たさも半分くらいあったんですけど、いろんな曲を聴いていく中でシンプルに曲が良くて好きになったのが今回のテーマである「こんいろ∞トキメキ!!」です。

その頃はすごい聴いてたんですが長年その存在を忘れてました。ただ2年半くらい前にふとその存在を思い出して久しぶりに聴いてみたら、今聴いてもめちゃくちゃ良い!ということでCDを買いまた聴くようになったわけです。

 

この曲が主題歌となったエロゲ「 妹に!スク水着せたら脱がさないっ!」(書くのも恥ずかしい)のテーマがスクール水着なのでそれを前面に押した歌詞になってます。でもスク水要素を除いたら普通に純愛です。上でも書きましたがサビ2回し目の「跳ねてきらめくあたしをもっと想像してほら☆」って部分がお気に入りですね。可愛らしい。fripSideはほぼすべての曲で山下慎一狼という方が作詞してるみたいですが、この曲の作詞にはボーカルのNAOも参加してるようです。どんな話し合いしてこの歌詞になったんだろう。

 

 

曲としては電波ポップっていう感じで、Fmajでコード進行もわかりやすく明るさ全振りですね。「二次元カルチャーに付随する音楽はやっぱこう」みたいな曲ですね~。

みんなそうかもしれないですけど、私がこの曲の一番好きなのがCパートです!ボサノバのリズムに沿って響く強進行、グロッケンの歌うクロマチックなメロディとともにLRから流れる「スク水」声。良すぎて全然泣いちゃうんですけど、スク水の音楽で泣いてる自分を客観的に思うと面白いですね。

 

でもそもそも音楽で感動して泣くってどういう原理なんでしょう。例えば「別の人の彼女になったよ」みたいな曲の歌詞で泣く人がいるっていうのは凄い自然だと思うんです。自分の体験と重ねたその歌詞の意味に泣いているわけなので。

でも音楽を聴いて、その曲が・その音が良いって感じて泣いてるのってよくよく考えると不思議ですよね。ただそんな経験がたくさんの人たちに数えきれないほどにあるんだから、音楽って確実に大きなエネルギーを持ってるんでしょう。音楽自体もですけど、それを受け取れる心との関係性も興味深いですよね。

有名な動画"Jazz for Cows"を見ても明らかです。牛が完全に音楽聴きにきてますもん。('_')この動画、本当に良いよね~

youtu.be

あと少し前に、「Youは何しにニッポンへ」で「動物園にいるアフリカゾウ2匹にアフリカの伝統音楽を聴かせて仲良くしてもらおう」みたいな回があったんですが、2匹が音楽に反応して鼻をこすりあわせて、コミュニケーションを深めていて(かのように見えた)、その時も「やっぱりな」って思いましたよ。編集の妙かもしれないですが(笑)

でもそういうことが本当にあると考えると音楽農法とかも真実味があるような気がしなくもないですよね。「YAZAWAのロックをガンガンに聴かせた矢沢米」とか。

 

 

まあそんな素晴らしい音楽を作ったfripSideですが、主題歌となったゲームの製作元である「はむはむソフト」にはNAO project!名義で「ないしょ思春期 ~ヒミツに恋する妹たち~」にも主題歌である曲を提供しています。それが「ないしょ思春期」というそのままのタイトルなんですがこれもまた結構いい曲です。こっちは電波ではなくて普通に恋心をうたった曲なんですが、ぜひ聴いてみてください!

 

....ここでYoutubeのURL張ろうと思って調べたらなんとこの記事を書いてる前日の2023/8/1にfripSide NAO project!のサブスクが一部解禁されたのを知りました!!!

マジでタイムリーすぎて驚きました。「ないしょ思春期」も「こんいろ∞トキメキ!!」も上がってますので、バシバシ聴いてこう。

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では今回はここらへんで終わります。

私、U-NEXTに加入しているんですが、7月にparaviと統合されたようでキングオブコントの過去作が全部観れるようになりました。久しぶりに2012を観たんですが、やっぱかもめんたるは最高ですね。コンタクトレンズの「裏で角膜剝がされたサルが山積みになってたら嫌ですよ~?」って台詞クレイジーすぎます。このコンビがキングオブコントで優勝後も爆発的に跳ねなかったのを考えると、芸能の世界って本当に難しんだろうなって改めて感じますよね。芸人なのにただ面白いでは売れないっていうのが意味わからない。

 

 

それではまた~。

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帰り道/森は生きている

こんにちは。

 

みんみん蝉が鳴き出す季節になったら

僕は河原で日向ぼっこをする

 

そんな時期ですね〜。

今回は森は生きているについて書きます。

 

もう何年も前なので詳しい時期はあまり覚えていませんが、大体6年くらい前ですかね。インディーロックやドリームポップなどを始めとしたギターが主軸の音楽に傾倒していた頃に出会った記憶があります。ただ出会った当初から「物凄く良い!」と感じていたわけではなく、「何となく聴く」が1か月に1回あるかないかとかでしたね。何がキッカケでよく聴くようになったのかは自分でも分かりませんが、ジャズやサイケに深く触れていくに連れて、森は生きているの音楽の独自性や魅力に惹かれていったんだと思います。

ジャンルとしてはソフトロック中心ですが、他にも上で挙げたようなジャズ、サイケ、他にもカントリーなど色々な要素が感じられます。

 

 

森は生きているのことを一言で表すなら「浮遊感」という感じでしょうか。ボーカル竹川さんは「木・空・鳥」みたいな、私たちを今いる苦しい世界から取り出してくれるような声をしています。理論的なところで言うとSDm周りのコードの使い方やドミナントへのスケールの当て方が好きです。

Dirty Art Clubの"Girls in June"の記事でも書きましたが、最近登山を始めて一人で登りに行くときには森は生きているもよく聴きます。登山中は平地よりも空に近い分雲の流れがはっきり見えたり、風が強い分木々の揺れる音がよく聞こえて、自分が自然に近づいている感じがすごい好きなんですが、森は生きているの音楽にはそれをブーストする力があるような気がします。

 

 

 

今回は「帰り道」をテーマに選びましたが、この曲はまさに帰り道(特に夏の)に聴きたくなるような音楽です。夏休みに自転車で友達の家から帰っていたとき、夕立に降られておばあちゃんちに避難していたあの時間を思い出します。。。

性格的に「懐かしいな」を感じるとともに「もう戻れない...」を強く感じて悲しくなってしまいますが仕方ないですね、前を向いて行きましよう。

 

「帰り道」のような歌詞もいいんですが、自分の好み的には「ロンド」の歌詞が好きです。(曲も含めて総合的に考えた時には「ロンド」が一番好きかもしれないですね。)

これはドラムの増村さんが作詞されているようで、今は文筆家としても活動されているようで納得のクオリティです。

 

不意に降りてきた天鵞絨の布がすべて包んで攫っていくと

私は8月頃によく現れる灰色の大きな雲が雨を降らせて街を洗い流していく様子かなと思っていますが、とにかく言葉選びや当てはめ方がとても美しいです。

 

三鷹おんがくの時間」で披露している「ロンド」のライブ映像はその空間の雰囲気も相まって別次元って感じがします。狭い会場でのライブなので場に広がる空気が濃く充満しているような感じがして映像からでも漏れてきそうです。

youtu.be

 

 

 

ミュージシャンが売れたとき、「あの頃のがよかった」と言う人に対して「ただマイナー音楽が好きな自分が好きなだけでしょ」ってカウンターする人がいますよね。勿論そういう場合もあると思いますが、自分は狭いライブ会場のほうがエネルギーの密度が濃い感じがして良いなと思っているのでそういう意味での「あの頃のがよかった」を使ってる人もいるんじゃないかなと思ってます。(自分はそもそもライブ自体が苦手なんであんま語れないですけど。)

よく言われますが、「小さいライブハウスが似合うバンド」ってのはやっぱりあると思いますよ。その言葉には「メインストリームにあるような音楽性じゃない」みたいな意味も含まれてるかもしれませんが。。

 

話は大分逸れますが、この売れてる音楽・売れてない音楽については色々感じていることがあるのであとで1つの記事にしたいと思っています。「売れてないからこそ価値があり、売れてしまってはその精神性が失われる音楽があるのでは?」という話です。

 

今回はここらへんで終わろうかなと思います。

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ではまたー。