私の聴いてる音楽まとめ

好きな音楽の話をしてます

Jeux d'eux(水の戯れ)/Martha Argerich,Maurice Ravel

みなさんこんにちは。

早速ですが今回はクラシック作品について書きます。ラヴェルです。

私、中学生の頃少しだけピアノを習ってました。以前も書きましたが私はファイナルファンタジーが好きで当時は闘う者達(7)とか決戦(6)とかを弾いてみたくて始めた記憶があります。

結局高校入学と同時にバンド音楽にハマり、ベースを始めたので、初心者に毛が生えるその前に辞めてしまったのですが...。

 

いま思えば印象派音楽との出会いはその高校生の頃、リリィシュシュのすべてを見た時でした。ハノンを未修了のままピアノを辞めてしまったような私はクラシック作曲家について殆ど知識がなく、さらに当時はオルタナとかシューゲイザーが好きだったのでクラシック、特にドビュッシーピアノ曲の様な静謐な音楽に興味はわかず。映画の中で使われている一材料としてしか受け取れませんでした。

 

大学生になりフライングロータスやハイエイタスカイヨーテの様なR&B,エレクトロetcを通してジャズに降りていき、そこから当然の流れとしてクラシックに降りてきたわけです。

そうしてさまざまなクラシック音楽に触れ出したわけですが、印象派時代の作品は他の時代のクラシックよりも自分の好みでした。

その時期にリリィシュシュを見返したこともあり最初はドビュッシーにゾッコン。

その後ラヴェルイベール、タイユフェールなんかを聴いていくわけですが一聴した時の衝撃度が一番高かった曲が今回のテーマである、アルゲリッチの演奏する「水の戯れ」だったというわけです。

 

言葉では足りないほどに美しい曲です。

私は定点で映る湖とそれを構成する水の動きをイメージをしました。

人によっては川とか海とか、若しくは色んな場所を行き来する水にフォーカスしてるってイメージもあるかもしれないですね。

 

まあこの曲を通してラヴェルに惹かれていき、そしてアルゲリッチの演奏の凄さも理解していきました。昨年(2022)の11月ごろから来日された様で、いい席が取れなそうだったので行かなかったんですが、よく考えるたら生で彼女の演奏を見ることが出来る機会というのはこれから数えるほどしかないのでは?と思い物凄く後悔してます。次来日したら絶対見にいくからね!

 

 

水の戯れその曲に話を戻しますが、この曲を通して音楽の持つエネルギーというものを改めて実感するようになりました。

この曲に限った話ではないですが、「凄い音楽」を真剣に聴いてる時、自分の持つリソースを全て持っていかれることがあります。

五感や筋肉が停止して耳だけに集中しないと力が足りない!という感覚です。大げさと言われるかもしれませんが!

同じ印象派ドビュッシーのヒースの荒野(Preludes, Book2, No5.Bruyeres)なんかでもその感覚になることがあります(他にもいくつかありますが)。

 

ラヴェルアルゲリッチとは特に関係ないですが、UMOのルーバン・ニールソンがインタビューで「音楽で政治主張をあまりしないのは、音楽は政治を超えて愛される価値を持っているものだから」みたいなことを言ってて(2,3年前に見た記憶なのでかなり曖昧です。すみません。)、本当にその通りだと思いましたよ。

 

音楽で政治主張することが悪いと言っているわけで全くありませんよ!!

ジャズも黒人による人種差別への反抗音楽として生まれた訳ですし、今回紹介したラヴェルドビュッシーも戦時下に思いを曲にぶつけたとされています。そういった思いの力が原動力になり音楽を進化させてきたことは理解しています。

ただ音楽は政治主張のための一手段という器に収まらないほどのエネルギーを持っており、移りゆく時代の中でも常に同じ価値を持ち続けていると思うのです。政治主張は比較的平和な時代では、その価値をあまり実感することが出来ませんから。

 

長くなってしまったのでここらへんで終わりにしたいと思います。前回シアリングについて書こうかなとか言っときながらこういうことになりました...が!次こそはジャズから1曲書きたいなと思います。ではまたー!

 

 

 

....そういえばM1の話ですが、最近ようやく録画してたものを見ました。キュウ、今まで見たM1のネタの中で一番笑いました。会場的にはあまりハマってなかった様ですが、清水さんの丸尾くんみたいなノリのツッコミにハマってしまいずーーっとお腹痛かったです。